解説の時間だ。2
つづきであります。
#3の解説1を読んでいない方は、こちらから先にどうぞ。
さて、「どんな質問にも一度だけ答える」生首に、「怪物はこの中の誰か」と質問した皆さん。
「怪物はこの中の誰でもない。しかし、この空間の中には居る」という回答がされます。
もっとも順当な順番で謎を解き進んでいると、この回答の後に、残された最後の空間を開くことになります。

鎖で閉ざされた向こうにある宝箱。
宝箱の中には、メッセージカードが入っていました。
カードの謎を解くと、それまで開かなかった隠し扉から、「怪物」が現れます。
黒い帽子とマントの上に横たわる、ふかふか毛皮のタヌキの死体……。
そう、「怪物」の正体は、淡路島に住む有名な妖怪、「芝右衛門狸」だったのでした。
人間に化けて演劇を見るのが大好きな芝右衛門。新手の劇場型ゲームを楽しみに遊びに来てくれたのでしょうが……
あわれ、博士に捕まった際に一人だけ隠し扉の内側へ転送されてしまい、打ち所悪く死んでしまったようです。
さて、ここまで来たらあと一歩。
あとは芝右衛門狸の死体を、博士が用意した「怪物をつなぐ鎖」につなげばクリアです。
しかし、その鎖には3ケタの数字錠が付いていて、まずそれを開けねばならない……
まだ解けていない謎は何か?
全5組のうち、2チームは生首に聞きました。「この数字錠を開ける数字を教えて」。
生首は「その数字がどこに書いてあるか教えてくれたら、数字を教えてやる」と答えます。
2チームはこの謎が解けずにタイムオーバー、脱出失敗となりました。
どのチームでも、この時点ですでに、誰かが疑問を口にしています。
「あの魔法陣、結局謎解きに使ってないね?」
「なんで『Q』の文字だけ赤いのか……」
「この形、どっかで見たと思うんだよなぁ……」

暗号文字とアルファベットの対応表に、一文字だけ赤いものが混ざっています。
この対応表、5マス×5マスに1マスだけ追加された、ちょっと不恰好な形をしていて…

これに似ています。
ここまでくれば、あと一歩……
もうお分かりですね。
対応表と魔法陣は同じ形。となれば…
魔法陣の、対応表で赤い文字にあたるマス目部分をよーーーーーく見ると、模様の中に3ケタの数字が書き込まれています。
これで数字錠のキーを開けて、「怪物」芝右衛門狸を鎖につなぎます。
あとは、最初に紙筒に入っていた暗号文のとおり、決められた場所で全員である行動をとる。
最速記録は52分。
ゲームオーバーの回でも、数字錠のキーナンバーが分かればクリアというところまで攻めこみ、
皆様すばらしい好成績でした。
もっと難しくせねばな!! と兜の緒をしめる思いであります。
ちなみに、「芝右衛門狸」の死体と一緒に落ちていた「黒い帽子」。
実は、参加者の皆さんが会場へ入られる前に、遅刻ギリギリで最後にやってきた参加者さんがかぶっていたのと同じ物でした。
皆さんが会場に入った後、いつのまにか消えていたこの帽子の人物こそが、「芝右衛門狸」の化けた姿だったのですねー。
「そういえばこんな帽子の人いたなぁ」と気づいていた方は、すべての回にいらしたようです。
生首に訊いたとき、
「怪物はこの中の誰でもない。しかし、この空間にいる」という回答を得て、
「いなくなった一人」のことに思いをはせた人がいれば、その方が完全正答者ということになります。
さすがにそんなことを口に出した人はいませんでした。うん。
心の中で「あの時怪しいと思ったんだ!」という人がいたら、
「自分は完全正答者だ!」と一人こっそり誇りましょう。
ひととおりの解説はこれにて御終いです。
今宵はこのあたりで。
【雨】
#3の解説1を読んでいない方は、こちらから先にどうぞ。
さて、「どんな質問にも一度だけ答える」生首に、「怪物はこの中の誰か」と質問した皆さん。
「怪物はこの中の誰でもない。しかし、この空間の中には居る」という回答がされます。
もっとも順当な順番で謎を解き進んでいると、この回答の後に、残された最後の空間を開くことになります。

鎖で閉ざされた向こうにある宝箱。
宝箱の中には、メッセージカードが入っていました。
カードの謎を解くと、それまで開かなかった隠し扉から、「怪物」が現れます。
黒い帽子とマントの上に横たわる、ふかふか毛皮のタヌキの死体……。
そう、「怪物」の正体は、淡路島に住む有名な妖怪、「芝右衛門狸」だったのでした。
人間に化けて演劇を見るのが大好きな芝右衛門。新手の劇場型ゲームを楽しみに遊びに来てくれたのでしょうが……
あわれ、博士に捕まった際に一人だけ隠し扉の内側へ転送されてしまい、打ち所悪く死んでしまったようです。
さて、ここまで来たらあと一歩。
あとは芝右衛門狸の死体を、博士が用意した「怪物をつなぐ鎖」につなげばクリアです。
しかし、その鎖には3ケタの数字錠が付いていて、まずそれを開けねばならない……
まだ解けていない謎は何か?
全5組のうち、2チームは生首に聞きました。「この数字錠を開ける数字を教えて」。
生首は「その数字がどこに書いてあるか教えてくれたら、数字を教えてやる」と答えます。
2チームはこの謎が解けずにタイムオーバー、脱出失敗となりました。
どのチームでも、この時点ですでに、誰かが疑問を口にしています。
「あの魔法陣、結局謎解きに使ってないね?」
「なんで『Q』の文字だけ赤いのか……」
「この形、どっかで見たと思うんだよなぁ……」

暗号文字とアルファベットの対応表に、一文字だけ赤いものが混ざっています。
この対応表、5マス×5マスに1マスだけ追加された、ちょっと不恰好な形をしていて…

これに似ています。
ここまでくれば、あと一歩……
もうお分かりですね。
対応表と魔法陣は同じ形。となれば…
魔法陣の、対応表で赤い文字にあたるマス目部分をよーーーーーく見ると、模様の中に3ケタの数字が書き込まれています。
これで数字錠のキーを開けて、「怪物」芝右衛門狸を鎖につなぎます。
あとは、最初に紙筒に入っていた暗号文のとおり、決められた場所で全員である行動をとる。
最速記録は52分。
ゲームオーバーの回でも、数字錠のキーナンバーが分かればクリアというところまで攻めこみ、
皆様すばらしい好成績でした。
もっと難しくせねばな!! と兜の緒をしめる思いであります。
ちなみに、「芝右衛門狸」の死体と一緒に落ちていた「黒い帽子」。
実は、参加者の皆さんが会場へ入られる前に、遅刻ギリギリで最後にやってきた参加者さんがかぶっていたのと同じ物でした。
皆さんが会場に入った後、いつのまにか消えていたこの帽子の人物こそが、「芝右衛門狸」の化けた姿だったのですねー。
「そういえばこんな帽子の人いたなぁ」と気づいていた方は、すべての回にいらしたようです。
生首に訊いたとき、
「怪物はこの中の誰でもない。しかし、この空間にいる」という回答を得て、
「いなくなった一人」のことに思いをはせた人がいれば、その方が完全正答者ということになります。
さすがにそんなことを口に出した人はいませんでした。うん。
心の中で「あの時怪しいと思ったんだ!」という人がいたら、
「自分は完全正答者だ!」と一人こっそり誇りましょう。
ひととおりの解説はこれにて御終いです。
今宵はこのあたりで。
【雨】
スポンサーサイト