#4公演のネタバレをそろそろ。4
こんばんは、雨です。
そろそろ息切れしてまいりました! 長い。それだけ情報量が多かったということですが…
石版のパズルです。

このパズルは淡路島の特産品である「瓦」で出来ておりました。
なんとこのゲームのための手作り、オーダーメイドであります。オリジナル瓦コースター作り体験なんかを催されているギャラリー土坐さんのところで、特別に作らせていただきました!
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完成品を見ると、猫が彫られていることが分かります。
パズル自体は室内のあちこちに隠されていますが、序盤では全体の半分ほどしか見つかりません。
百合の幽霊の名前を当てるところまで謎解きを進めて、
手に入ったパズルを猫の形に合わせていくと、以下のようなメッセージが読めるようになります。
・Eは自分の大事なJPを子孫に残した。それがこれだ。彼女はすでに安らかに眠っている。
・Dは自分の大事なCDを子孫に残した。彼女はすでに安らかに眠っている。
・Aは自分の大事なB 思い出せれば
・ Fを忘れた。 心が安らかになるだろう。
・Cは自分の大事なPNを忘れた。 思い出せれば心が安らかになるだろう。
・(全くの空白が一文分)
まずはEから。
Eの家名カードには、「ジグソーパズルが好き」「真四角が好き」「代々猫を飼っている」という情報があります。
家名カードには、英語でも同じ内容が添えられていて、
ジグソーパズルの情報が載っているカードには、「She loved to make Jigsaw Pazzles」
と併記されています。
さすがに、この英文が、途中ヘンテコなところで大文字を使っているのに気付いた人はいなかったようです^^;
Eが残したJPとは、ジグソーパズルのこと。石版には「それがこれだ」とあります。
「彼女は安らかに眠っている」とは、彼女が幽霊として部屋の中に存在していないことを示します。
同様に、Dの家名カードには、「回路図を描くのが趣味(Her hobby was making a Circuit Diagram)」という情報があります。
CDとは回路図のこと。それを「子孫に残し」て、彼女も「安らかに眠っている」ということですね。
まあ、この時点ではCDが回路図だとわからなくても何の問題もありません。
では、Cの忘れている「PN」とは何か?
Cの家名カードには、「彼女のペンネームはコルデリア・クック(Her Pen Name was Cordelia Cook)」という記載があります。
スズランの幽霊にペンネームを伝えると、「ありがとう。心が安らかになったわ」と言い、カーテンで区切られていた部屋の奥に入れるようになります。
しかし、なぜか彼女はその部屋の「闇」を十分にはらすことが出来ない、と言います。
部屋に入れるのは一度に一人だけ、
「暗闇の中を、外の人の声だけを頼りに進み、踏んでいい場所から外れると最初からやり直し」
という、要するにスイカ割りなイベントとなるわけです。
このイベントで中に入れるのは、「緑の名札」つまり、初心者用の家名カードを配られている人だけです。
人数の関係で、初心者でない人にも緑のカードが渡った回もありましたが、
この手のゲームに慣れていなくて、何をしたらいいかわからない…という人にも、
ゲーム内で「これをやった!」というシーンを作りたい、という試みでありました。
制限時間は一分。頑張って協力しないと、先に進めません。
このイベントは、各回で特色が出ました。
まるでスポーツのようにテキパキ動き、すばらしく的確に効率的にこなすチーム、
どのアイテムをどの順番で取るか、じっくり検討してからスタートするチーム、
テーブルでの作業を続ける班と、目隠し攻略班に分かれて時間を有効活用するチーム、
一丸になって「とにかく行け!」「右だ!」「左だ!」「キャー!」と盛り上がるチーム。
ここで石板パズルが2枚手に入ります。
さらに、遺品の、「もう一つの懐中時計」、金属製の「薔薇のイヤリング」。
それから、宝箱の鍵が一つ。
鍵には蝶のモチーフがついていて、同じ蝶のモチーフがついた宝箱の錠を開けることができます。
宝箱からは、小さなノートのようなもの。
中身は、誰かの日記のようです。読めば、それが「アリス」=Aのものだと分かります。
飼いネコが行方不明になったり、お兄ちゃんと喧嘩したり、
指輪をなくしたり、友達と遊んだり……といった、一見他愛のない日常がつづられています。
実は、大事な情報も詰まっております。のちほど全文を掲載しましょう。
さて、石版のほうですが、手に入ったピースをはめると、
・Aは自分の大事なBDを忘れた。思い出せれば心が安らかになるだろう。
・Bは自分の大事なBFを忘れた。思い出せれば心が安らかになるだろう。
という二文が読めるようになります。
AのBD……は、ノーヒントですが、ほとんどのチームはすぐ閃きました。誕生日(BirthDay)です。
Aの日記を読むと、10月27日(28日の公演は28日)がアリスの誕生日であることがわかります。
BのBFは、ボーイフレンド(BoyFriend)。この時点ではまだ誰なのか確定しません。
遺品リストから考えて、Aであると思われるばらの幽霊に、
「あなたの誕生日は10月27(28)日!」と言ってみましょう。
「思い出したわ。その通りよ」と反応し、手紙をくれます。
「親愛なるAへ」で始まる手紙。便箋には「B」のイニシャルが入っています。BからAへの手紙のようです。
「Aは相変わらず優雅な一人暮らしで羨ましい」とか「家族がうるさくて、お茶が唯一の楽しみ」とかの内容にまぎれて、
「ボーイフレンドがいとこで、彼の名字もバロウズ」
「息子や孫にも自分と同じ名前をつけると言っている」との情報がみつかります。
Bの家名カードを見ると、
「父も、祖父も同じ名前」の「ジャン・ジャック・バロウズ(Jean-Jack Burroughs Ⅳ)」という参加者がいます。
この名前をB=百合の幽霊に伝えると、「心が安らかになったわ」と、蜂の巣のモチーフのついた鍵をくれます。
この鍵で蜂の巣の錠のついた宝箱を開けることができます。
中から出てきたのは、一枚の紙。
「回路図 Circuit Diagram」と題されています。
蝶 | 目と鼻の先 | 前の足元(右) | とがり耳のてっぺん | 曲がった尾の先 | 薔薇 上記の順序でつながった時 闇のとばりが取り払われる |
なぜ緑の文字が混ざっているのか? という疑問をもったチームは
比較的早くこれを攻略した気がします。
緑といえば家名カード。
石版パズルの猫の「目と鼻の先」や「曲がった尾の先」に書かれている
アルファベットを拾っていき、
回路図と同じ色、同じアルファベットの家名カードを持つ人が順に並んで、
壁にかかっていた「蝶」のレリーフと「薔薇」のレリーフを始点と終点にして、
「つながる」つまり手をつなげばOKでした。
闇に包まれていた奥の部屋のカーテンが取り払われ、目隠しなしで探索できるようになります。
ここまでくればあと一息!
大量のアイテムが手に入ります。
まずは、遺品の残り。ハートの指輪、黒いパールのネックレス、フリルのリボン、銀鎖とパールのネックレス…等々です。
それから、スクラップブック。百年前の事件の新聞記事があり、犯人についての情報が書いてあるようです。
それと、宝箱と同じ形の箱。鍵はかかっておらず、箱の中に閉じた錠前が入っているだけです。
そして、数字錠のついた箱。

この箱は、底に紙が張り付けてありました。
犠牲者の遺品を数えよ。 細い金の指輪 懐中時計 イヤリング |
すでにいくつかの遺品を幽霊に渡してしまっているので、手元の遺品を数えるのは得策ではありません。
遺品リストの中身を数えると、金の指輪は1つ(Hの遺品)、懐中時計は2つ(B、Gの遺品)、イヤリングは2つ(H、Jの遺品)あります。
その通り、「122」で開きます。
すると、タグのついた鍵が手に入ります!
見覚えのあるタグ。壁の、顔の皮が入った鳥かごの錠とそっくりです。
この鍵で、鳥かごを開けることができます……が。
鍵のタグには、こう書いてあります。
「この鍵は、聖なる鍵。封じるために開けよ」。
残念ながら、鍵を手に入れた喜びが、
冷静な観察眼を吹き飛ばしてしまうようです。
錠を開ける前に、この鍵のタグの意味をしっかり吟味したチームは、ひとつもありませんでした。

この錠は、「被害者の魂を百年のあいだ守る」ために閉ざされていました。
そして、鍵には「封じるために開けよ」とあるのです。
この鳥かごを開けて、いったいどうすればいいのか?
ゲームは、いよいよ佳境。
最後の謎ときに入ります。
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